急がば回れ

急がば回れ

人間は、自分の身体や知覚に異常や違和感を覚えると、ついその一番身近な状況に着目してしまいます。
花粉症は確かに地獄の症状を伴いますが、そこから様々なことを掘り起こして理解していくのが人間のつとめじゃないかと思うんです…。
まずは、木々にも意志があるということです。例えばその年に、アスファルトやコンクリートなど、樹木の育たない土壌や環境が増えたと認識したら、スギは前年よりも放出する花粉の量を増やします。これは親心にも似ていることで、大事な子供が立派に育つよう、できるだけ多くの子孫を残せるよう行う自然な営みの一環でしょう。
スギが伐採されても同じです。仲間が減ったと認識したら、生き残ったスギたちは、花粉の量をやはり増やすのです。
ここで人間が勘違いしてはならないのが、花粉症を与えているのはスギやその他の植物ではなくて、人間がどんどん花粉に悩む症状を人間という生物単位で生み出している、ということなのです。
投薬や注射、マスクにジェル、様々な対処療法がありますが、花粉症という問題は、人間がもっと自己反省的に深いところで考えなければならない問題です。
花粉症のつらさは、人間が自然界の中の植物に与えているつらさと等価であると理解できたら、少しは症状は治まるかもしれません。さらに、それに対してもっと対処ではなく人間という生物の生き方に反省点を見出し、人類単位で改善できるすべを見出し実行し始めるのなら花粉症は治まると思いますよ。
案外、一見花粉症とは関係ないところに解決のカギはあるのではないでしょうか。
例えば、浅はかな自由を自立と勘違いして独り暮らしをする若者が、親御さんやご家族と一緒に暮らしてぶつかり合いながらでも物事を考え、人とのつながりについて学びながら成長する、ということでも、状況ははるかに変わるでしょう。嫁姑などでも同じことが言えます。
少子化も含め、日本の人口はどんどん減っているのに、住まいの建設はえらく増えているように思います。
小さなアパートやマンション建設地の造成も、自然破壊を大きく加速させています。私の住まいは新興住宅地でしたが、すでによそに住まいのある人が、家を購入したり、マンションやアパートに移り住んだりしてきます。最初は緑豊かな土地でしたが、住宅地を囲んでいた丘も森林も山々も、どんどん崩されて家やマンション、アパートしかなくなってしまっています。
そして着地することのできない花粉は、毎年春前から、空気中をただよい、花粉症でない人間もむせてしまうほどになっています。
今からでも時間をかけて人間という生物のしてきたことを学んで反省しませんか。

 

 

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